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餅は餅屋:中川米造先生の思い出

医療の文明史

今から20年以上も前の話ですが、NHK教育テレビで「医療の文明史」という番組が放映されました.

故中川米造先生が医療の歴史について、12回にわたって講義したものです.

そのビデオがお久しぶりという感じで本棚の奥から出てきました.

現在、DVD化しようとビデオキャプチャと悪戦苦闘中ですが、ビデオ自体が劣化しているためか、思うような画像が得られません.でも、貴重な映像なので何とかデジタル化しておこうと思っています.

 

新聞のコラム

保険医療行動学会で中川先生のワークショップをお手伝いしたことが何回かあります.

そのワークショップの帰りに東京駅まで行く先生に電車中でいろいろ教えていただいたことがあります.

当時、先生はシステム手帳を愛用していました.

「何かひらめいたり、ふと思いついたことはすぐ書きとめるようにしているんですわ」とおっしゃって、その手帳を鞄から取り出して見せてくださいました.

そして、例えばね、と開いたページには、

”歯磨きで効き腕が分かる”、”歯科医”、”磨き残し”

と3つのキーワードが並んでいました.

「これは、今日の昼御飯の時にあなたが教えてくれたことですわ」

と、言ってニコっとされました.

確かに、その日の昼食時に「右利きの人は右下の犬歯あたりの磨き残しが多い」というようなことを話した覚えがあります.

そのことがさっそくステムノートに書き留めてあったわけです.

数週間後、日本経済新聞に中川先生の「餅は餅屋」というタイトルのコラムに「効き腕側の犬歯あたりに磨き残しが多い」という話が書かれているのを見つけて、思わず頬がほころんでしまいました.

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