歯周病の新常識

歯周病の新常識

この本について

巷には歯周病についての間違った情報があふれかえっています。

誤った情報に惑わされず、歯周病を正しく理解して、ご自分の口の健康を守ってほしいというのがこの本で私が訴えたかったことです。

歯肉が腫れているのを放置しておくと歯周病が進行していずれ歯が抜けてしまうというのは誤解です。歯周病が心筋梗塞や脳梗塞の原因となるということもまずありません。
そのような歯周病の基本的なことを第1章と第2章に書きました。

歯周病は結核や新型コロナ感染症のように、外部から侵入した歯周病菌によって発症するわけではないことが分かってきました。以前は歯周病は歯周病菌によって引き起こされるとして、その原因菌探しが盛んに行われていましたが、その考え方がこの10年でがらりと変わってしまたのです。したがって歯周病がキスでうつるとか、抗生物質で治せるというのは誤解であるということがはっきりしてきたのです。
そのことを第3章に書きました。

私が歯周病の治療を習った片山恒夫先生は歯周病に関連する細菌は口の中に常在している細菌で、それらの細菌はヒトと『共生(シンビオージス)』していることを強調していました。現代の歯周病学はその考え方に近づいてきているようです。
その片山式の歯周病治療法とそれをもとに現在私たちが行っている歯周治療を第4章と第5章で紹介します。

この本は歯周病の教科書や信頼できる文献と私たちの行った臨床ケースをもとに書かれています。
参考にした教科書や文献の日本語訳、その要約はこのブログに順次アップしていきたいと考えています。

第1章 歯周病と歯周治療の基礎

歯周病とは

歯肉からの出血
歯周組織歯を支えている組織
歯肉炎歯肉が腫れる
歯周炎歯周組織が破壊される

健康歯肉と炎症歯肉

歯肉の色・形・構造物
歯肉の色をみる炎症のある赤い歯肉
歯肉の形をみる①ポテっと腫れた歯肉
歯肉の形をみる②退縮した歯肉
歯肉の構造物をみる①歯肉クレフト
歯肉の構造物をみる②膿瘍
歯肉の炎症の広がり方

歯肉炎の原因と治療

歯肉炎の原因
プラークとは
プラークコントロールの基本はブラッシング
歯石とスケーリング
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥースクリーニング)

歯周炎の発症、 進行と治療

歯周炎とは
歯周炎の検査
歯周ポケット
歯周ポケットの形成
歯周炎の治療歯周ポケットに対するアプローチ
スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
歯周外科手術
歯周治療の流れ
歯周外科手術は必要なのか

 

第2章 日本の歯周治療の実態

現代の歯周治療

歯槽膿漏の時代と変わらない
歯周基本治療とイニシャルプレパレーション
情報に振り回される患者さん
患者さんを不安に陥れる歯科医

歯周病と全身との関連

歯周病菌が全身を脅かす?
ペリオドンタルメディスン
必要以上に心配する必要はない
歯周外科手術が全身をむしばむ?

 

第3章 根本から見直される歯周病と原因菌

歯周病の原因菌

感染症とはいうものの
歯周炎の原因は現在でも分かっていない
歯周病菌に対する考え方の転換

メモ

関連記事:Clinical Periodontology and Implant Dentistry 6th Edition第10章Periodontal infection(歯周感染症)の抜粋と訳
Introduction(序文)
歯周病におけるディスバイオシス
歯周細菌と毒性
歯周病の細菌学的病因論
conclusion(結論)

マイクロバイオータとマイクロバイオーム

一人ひとり異なる口腔内微生物の構成

変更を迫られる歯周炎の細菌学的病因論
前世紀から変わらない日本の歯周病学

口腔内細菌、 現状での理解

歯周病はうつりますか?
「感染」ではなくて「伝播」
歯周病菌はいつどのようにして伝播するのか
赤ちゃんの口に細菌は存在しないという間違い
感染の窓とは
歯周病に感染の窓はない
キスで細菌は伝播しない

危険な治療への警鐘

マイクロバイオームの攪乱
抗生物質は使用しないで
薬で治す歯周病治療の危険性

 

第4章 片山式歯周治療と安保免疫論

片山式歯周治療

片山セミナーから学ぶ
片山恒夫の臨床
プラークコントロールは口腔内細菌との共生
常識外れの長時間ブラッシング
「コロッケもかじれません」
患者さんに教わった歯周治療

片山式ブラッシング法

片山式ブラッシングへの理解
片山式ブラッシング法の基本
片山式ブラッシングの三原則
片山式ブラッシングの効果歯肉炎改善例

見え隠れする暗雲

歯周炎はブラッシングだけでは治せない
プラークコントロールとオーラルフィジオセラピー
自然良能賦活療法
歯周病の原因は細菌だけではない
難しすぎる一口50回噛み

安保免疫論

ストレスも歯周病の原因
歴史上にみられるストレスと歯周病
ストレスで急激に悪化した
白血球の自律神経支配の法則
原因除去療法は通用しない

 

第5章 私たちの歯周治療

患者主体の歯周治療

主役は患者、歯科医は援助者
積極的傾聴法患者の話をよく聴く
パターナリスティックな医療は通用しない
患者さんと医療者の心が通じ合う
自覚・自助・自立


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